高根堂

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神津島には、庵屋堂、秩父堂、観音堂などたくさんのお堂があります。
そんな高根堂は、神津島前浜港と沢尻湾を結ぶ林道の途中、車道からすこしそれた所にあります。
案内板によると
高根山霊場
![]() 創始年代は文化、文政のころかと思われる。 このお堂は、文化年中に建設されたもので、年を経るに従い老朽化して、 明治三十九年には、ほぼ壊滅の危機に瀕したため、当時の網組、喜平組と源八組が協力して浄財と労力を求め、再建することができたが、その後白蟻の被害で腐朽したので、再び再建されて現在に至っている。 ![]() 堂内には本尊菩薩を中心にして、八体の地蔵尊が祀られている。 特に中心の観世音菩薩は大きく、どっしりと安座した重厚さは、堂々として、堂内を圧している。 ![]() また、堂外の格子つきの石室の中に十一面観世音菩薩が祀られている。 ![]() ![]() (郷土資料館に模造の十一面観世音菩薩が祀られている) 台石座は文政元年寅年(一八一八)と刻まれ、庵屋霊場、秩父霊場についで参詣する村民が多い。 下田市にも高根山(三四三m)がある。白浜神社を見おろす所である。(白浜神社略縁紀)。 濤響寺は、下田の浄土宗の海善寺から分かれているもので、その関係者が名付けたという。 本堂の西側、海に面したところに「沖のくに」が祀られている石仏に天保十三年の銘がある。 ![]() 昭和五四に再建された本堂は、濤響寺住職、瓜生廸弘師と、松本幸十郎家の祖母正子が発起人となって浄財をつのって、建築されたもので、その管理も正子氏の奉仕で丁寧に祀られている。 平成十四年八月一日 神津島村教育委員会 ※画像は中村圭が挿入 ※「沖の国」とは 村史(252ページ 第4章教育と宗教 第7節 宗教 三 観音信仰 (四)高根霊場によると 沖の国といって本堂の西側数体祀られているが、これは本堂祭祀後に祀られたのであろう。 国というのは、地で所の意味で、沖は海に向かい西方に離れた所をいう。 とある。 |
アクセス


信号から約1、3キロ 徒歩約25分
信号から海岸線沿いに沢尻湾方面へ。
市場を通りすぎ、船揚場の急な坂道をの登りきると分岐が見えてきます。


この分岐を山の方へと進みます。
ちなみにこの道は山中を通って沢尻湾に通じています。
山の中の道路をぐねぐねいくと、いずれこのような山道に入る分岐に着きます。


山道を約100mほどいくとすぐに高根堂が見えてきます。

